『人が集まる所に金が集まる。
金が集まるところに人が集まる。』
かつて革命を起こしてきた人達は皆人たらしだ。
チェゲバラ
スティーブジョブズ
人はそれを『カリスマ』と言う。
今ビジネス書のトレンドと言えば間違いなく「革命のファンファーレ」だろう。
ネット界隈では話題に出ない日はない。
西野氏はレビュー記事を拡散してくれるので、
ブロガー達はレビューを書いてアクセス数を上げようと必死でよいしょしている。僕もその一人である。
えんとつ町のプペルは本当に泣けた。
大ヒット中の絵本『えんとつ町のプペル』を全ページ無料公開します(キンコン西野) - Spotlight (スポットライト)
そして彼も一部の人達にとってカリスマ的な存在感を放つ。
高校生や大学生
主婦やフリーター
クリエイターやアーティスト
社長や企業
ジャンルを問わず彼を慕う人は日本全国で急増している。
飛ぶ鳥を落とす勢いとはこの事で、彼がやる事に対してディスるようならば、たちまちアンサー記事が炸裂する。
つまり炎上マーケティングの中心になる。
最近で言えばこれ。
キングコング 西野 公式ブログ - 新潮社による『キンコン西野のネガティブキャンペーン』をキンコン西野が徹底解説してみた。 - Powered by LINE
滅多刺しであり、正論であり、マーケティングの天才だ。
今までにも何度かこんな事があったようだ。
・絵本の無料公開をして炎上。
・テレビの収録中によく知らないディレクターからいじられ退席して炎上。
・芸人が雛壇捨てて絵本描いてて、それを論理武装して炎上。
だが、彼の作品や行動は素晴らしい。
彼のマーケティングのコアは体験型のインタラクティブ(双方向)サービスであり、「スナック」という言葉で表していて、単語としても使っている。
コチラ☟
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以下抜粋
今は、自分達が食べる肉を自分達で焼く「バーベキュー」や、自分達が楽しむ祭りを自分で作る「文化祭」のような、『全員クリエイター、全員オーディエンス』の時代に突入したように見える。
スナックである。
つまり、彼らにとっては、会議そのものが「1次会」であり、娯楽であったのだ。
自分達で机を並べて、2時間半も働いて、自分達で後片付け。そして、2次会へ。特徴的なのは、彼らがこの会議(仕事)に「お金を払って参加をしている」ということ。
「か、金を払って、働かされるの!?」といった調子だ。
「はい。でも、バーベキューも、お金を払って肉を焼いているし、キャンプも、お金を払ってテントを建てているし、カラオケも、お金を払って歌っているじゃありませんか」とダメ押ししてみたが、さらなる地獄を生んだ。
お客さんは皆、「ヤベー宗教家が演説をブチ込んできやがった」という顔だった。
参加者は彼が作りたいサービスの会議に「お金」を払って参加している。
これは完全にスナックしている。といった具合。
この価値観に感化された人達(主に高校生)をネットでチラホラ見るが、かわいそうだ。
このマーケティングを鵜呑みにしている。
僕が実際に出会った高校生は初対面でなぜか偉そうだった。
子供だから奢ってもらって当たり前。
親の金で旅してます。これは僕への投資です。
色んな人に会って色んなことを吸収して、起業して店出して客にも仕事(スナック)させます。
まだ子供だからそれでいいが、その子は気づいていない。自分に魅力がない事を。
魅力がない人間はすぐに飽きられる。
「18歳なのに色々考えて旅して凄いね」とはなるが別に応援しようとも思わないし興味もない。
今の時代18歳で世界中うろちょろしてる子なんてざらにいる。
厳しいかも知れないけど、働きもせずにロクに楽しい話も出来ない子供に2度も会おうとは思わない。
プランや行動は西野氏の真似をしているんだろうけど、彼はプロのエンターテイナーであり、人たらしの天才、カリスマなのだ。
何かで読んだ本でこんな事が書いてあった。
『一流タレントは有名人だから存在感があるのではない。存在感があるから一流タレントになれたのだ。』
西野氏だって誰だって最初は一般人だ。
様々なサバイバルを勝ち抜いてテレビ出演の枠を奪い取ったのだ。
この「存在感」は、努力では消して埋まらない。
彼より努力した同期で一体どれだけの芸人が夢のテレビ出演を諦めただろう。
テレビでレギュラー出演している人間なんてのは
持って生まれた「存在感」が「圧倒的」に凡人とは違うのだ。
潜在的存在感が「西野亮廣クラス」の人間ならば、革命のファンファーレを読めば上手く利用できるだろう。
そんな事を言うと「圧倒的努力」が、足りない!
と、西野氏に怒られてしまうかも知れないが。
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それでも言わせてもらう、西野氏は特別なのだ。
ビッグマウスで有名な本田圭佑が最も恐れている事は、「批判すらされない事」だと言っていた。
自分の事が話題になるのなら内容が何であれ幸せだと…
凡人はどんなに努力しても見向きもされない。
炎上すらしない。
だからこそ西野氏のようなカリスマに惹かれるのだ。繋がりを求め、支援をし、お金を払ってでも仕事やボランティアを手伝い、西野亮廣というカリスマの一部として存在したい。
西野氏本人も重々承知していると思う。
「自分がやりたい事(ディズニーに勝つ)には誰かの時間を使わないと24時間じゃ足りない」と言っているのをファンならば聞いたことがあるはずだ。
幸せか不幸かは別として
彼に近づく人は「自分の人生の時間」を「西野氏のやりたい事」に摂取され続けるだろう。
自分の人生でやりたい事が無い人はそれでいいと思う。みんながやりたい事をやって主役になると世の中回らなくなる。
しかし少なくとも、「革命のファンファーレ」を読んだ人の多くは「自分のやりたい事を実現する為」に、「ビジネスの参考書」として購入したんじゃ無いだろうか。
もしそうなら矛盾していると思う。
あなたがどんなにクラファンで支援しても、
どんなにお金を払ってボランティアしても、
西野氏は「自分のやりたい事」をやり続ける。
身軽になるために作り上げたものは人に任せて
また「仮説検証」を「同レベル」のカリスマ達と繰り返す。
そして彼のインタラクティブやスナックという言葉に時間と労力とお金を摂取されるだろう。
みんながカリスマになれるわけでは無い。
国民全員(大衆)がクリエイター(創造主)の時点で
それはクリエイティブ(独創的)では無くなる。
カリスマは超少数だからこそカリスマでありクリエイターと言われる
西野亮廣の活躍は1ファンとして見ていきたい。
西野氏が使う『圧倒的努力』
この言葉が日本一似合う『凡人』をこの男以外に僕は知らない。
小説家を目指しながら本屋でアルバイトを過ごし
起業してみたは借金だけが残りまたアルバイト。
店長になったかと思えば、その大胆な販売戦略が上司の反感を買い戦力外通知を受ける。
つまりはクビだ。
小説家にもなれず、大好きな本を売ることさえできない。
その男はそれでも本の事しか考えることできず
文字を書くことでしか生きられない。
誰に期待される訳でもなく、誰に批判される訳でもない、それでも書き続け、本の売り方を考え続け、本を読み続けた、それらはインタラクティブでもエンターテイメントなボランティアでも何でもなく、凡人が狂気なまでにもがき続けた血の滲むような圧倒的な努力。
その男はフリーランスの「本の販売戦略」という道を見い出し、ついには書店として努力という才能を開花させた。アルバイトではなく経営者として。
考え抜かれた戦略と鍛え抜かれたライティングは常軌を逸している。
2013年9月「東京天狼院」をオープン。
2015年9月「福岡天狼院」をオープン。
2016年12月「スタジオ天狼院」をオープン。
2017年1月「京都天狼院」をオープン。
2017年8月「天狼院書店 池袋駅前店」をオープン。
経営者であり、ライターであり、カメラマンである彼の名は三浦崇典。
僕は何故か彼を知っている。
彼は僕の事を知らないだろうが、遠くからずっと応援してきた。そして勝手にライバル視している。
三浦氏が東京天狼院を出店する前。
彼はガイアの夜明けやカンブリア宮殿などのレビューを書き込んでいた。
画像も無く、文字の色、大きさも均一。
本をロクに読まないミレニアル世代の僕からすれば文章だけでこんなにも人を惹きつけるwebページは衝撃でしか無かった事を今でもはっきりと覚えている。
なぜガイアの夜明けのレビューを僕が読んだかと言うと、同時期に僕も起業をしたのだ。
経営弱者にとってガイアの夜明けは栄養ドリンクだ。四方八方塞がった状態から何とか持ちこたえ、アイディアと行動でピンチを打破するストーリーは
見ていてとても気持ちがいい。
それは現実逃避に近いのかもしれはい。
本業が忙しいスタートアップ経営者にはそんな暇はない。ガイアの夜明けは暇な経営者が希望を探すために、藁にもすがる気持ちで見るのだ。
そんな彼と自分が重なった。そして文章から伝わる凄まじい熱量は僕自身を鼓舞してくれた。
ただ、彼が天狼院をオープンしていない(実店舗)時だった為、「なんて大袈裟なブロガーなんだろう」
と、思っていた。
1店舗もできていないのに10店舗作ると言うのだ。
まるで、実績がない孫正義を見ているようだ。
しかし、実際にちゃんと書店をオープンさせた。
そしてたった4年で5店舗を本当にオープンしたのだ。
天狼院の飛躍はゼミだと三浦氏は語る。
著者やプロの講師を招き、小説やマーケティング、ライティングなどはカメラ撮影、劇団、映画、あらゆるジャンルを書店と客がインタラクティブ(双方向)にスキルアップしていく。
参考になる教科書ならいくらでもある。
ここは本屋なのだから。
つまり天狼院書店は本という無限の媒体を武器に本屋と客が最高にスナックしている書店なのだ。
だからそこそ、やりたい事がある人は「革命のファンファーレ」ではなく「殺し屋のマーケティング」を見習うべきだという結論に「読む前に」おちた。
もう一度念を押して言っておく。
天狼院書店は一人の『凡人』の『圧倒的努力』から始まった奇跡の書店である。
小説家を夢見たアルバイト三浦氏の担当はビジネスだったと言う。
『ビジネス』というものを貪るように吸収し、幾度となく窮地に追いやられ、それでもなお立ち上がり異端な経営者として復活した。
その男の野望が本日また一つ叶い
また一つ始まる。
『殺し屋のマーケティング』
マーケティング×ミステリー×人間ドラマ=世界初の3次元小説
著者 三浦崇典
間違っても山にこもって4日でサクッと書いたようなシロモノじゃない。
この記事を見る限り2年以上はかかっているだろう。
【11/9発売・殺し屋のマーケティングレビュー】その本を読みたいがために、人生で最も辛い2年間を過ごした女子大生のこと | 天狼院書店
そしてあらゆる所でこの本のマーケティングのコアはコンテンツ主義(クオリティ重視)だとも書いてある。
努力の天才が書いたビジネス小説、僕は楽しみで仕方がない。
あ、そういえばとある『売れない作家』が圧倒的努力(4年半)かけて作ったコンテンツ主義の絵本は、僕が今まで見た本の中で最高でした。
三浦氏のライディング☟
『殺し屋のマーケティング』を最も読んでもらいたい彼には、もう決して読んでもらうことはできない。《WRITING LIFE/『殺し屋のマーケティング』予約受付開始》 | 天狼院書店
SONYの新型カメラ「α7RⅢ」のマーケティング戦略を、『殺し屋のマーケティング』で読み解く〜「コンテンツ主義」時代のマーケティング〜《WRITING LIFE》 | 天狼院書店
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