今回はとちの木を購入したので
一枚板の研磨作業です。
木には広葉樹と針葉樹があります。
針葉樹は単純な細胞で広葉樹は複雑です。
木目を選ぶなら広葉樹ですね。
栃の木は広葉樹の中でも変わった木で、ランダムな木目と黄金に輝く光沢が特徴です。
ランダムなので一枚の中に赤い部分もあります。
弱点としては耐久性に弱く朽ち果てるのが他の木よりも早いということです。
これはカットして乾燥させた状態です
不思議な色と木目です。
180番で表面を削ったあと600番でも削ります。
すべすべでめちゃめちゃ気持ちいいです。
柔らかい感じが気に入ったのか娘も板の上を触りまくりです。
写真でも分かるくらい黄金からホワイトゴールドになりました。
魂のようなカタチをした大きな赤い部分もあります。
そしてすでに割れ目もあります
トチノキの特徴が全て出た写真が撮れました。
ここからは下地作りの始まりです。
オーガニックの植物オイルを染み込ませます。
トチノキはもろいのでウレタンや漆で表面をコーティングするような仕上げが一般的かと思いますが
呼吸を妨げるのは何とももったいない。
自分はこの板の経年変化を楽しみたいと思いオイルにしました。
オイルを沢山浸透させる事で密度をあげて弱点である脆さを補う事にしました。
サラサラオイルから徐々に固めのワックスに変えていきます。
このオイルはカナダから輸入したスーパーハードの食用オイルで、ガンやてんかん、うつ病などのクスリにも使われている植物のオイルです。
このオイルを木に染み込ませるのは多分世界でも僕だけだと思います。
コーティングしてないので木の呼吸に合わせてアロマのようにこの成分がゆっくりと放出されます。
優しい見た目とオイルの成分がリラックス空間を作ってくれます。
何のオイルかは企業秘密です。
放置してたら表面につぶつぶが浮き上がってくるのでそれをふきとったらまた染み込ませるという作業をひたすら繰り返します。
第一回はここで終了。
数日かけて研磨と保護を繰り返す予定です。
木の研磨は320番くらいが仕上げですが
僕は20000番くらいまで仕上げます。
20000番といえば刃物の最上級仕上げや精密機器くらいです。
これ以上ツヤツヤの研磨は地球上に存在しないレベルですね。
試しに300番2000番4000番で家の安物包丁を削ったらありえないくらい切れ味が増しました。
包丁も同時進行で実験していきます。
見た目も触り心地もほとんど変わらないでしょうが完璧に自己満レベルです。
紙はホームセンターで50円から300円くらいで売ってるので、試しに包丁研いでみてください。
これで木を研ぐってアホだなぁと分かるはずです。
このブログを見てくださる方で
もし一枚板欲しい方いたら連絡ください。
木は僕が選ばせてもらいますが
杉、けやき、トチのどれかかな。
4〜5万円で提供できます。
40〜50万円じゃなくて4〜5万円です。
こんな激安で一枚板を提供するのは、特殊ルートで手に入れれるのと、練習したいので原価割れでも一枚板を磨きたいのです笑
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